2020年11月6日(金) 調査報告書が完成
14時頃、仕事中家庭裁判所から携帯電話に「調査官の調査報告書が閲覧可能になりました」と連絡が入りました。
すぐに休暇をもらい、コピー用にコンビニでお金を崩してから急いで家庭裁判所へ向かいました。
長男の時と同じように、家庭裁判所の有料のコピー機を借りて1枚1枚コピーを取りました。
もう早く見たくて仕方がありませんでした。
コピーを取ってから原本を家庭裁判所に返却をして家庭裁判所を出ました。
自転車で来ていたので、駐輪場ですぐに内容を確認しました。
内容は以下の通りでした。
予想していた内容ではなく、とても辛い内容でした。
調 査 報 告 書
裁判官 〇〇〇〇 殿
令和2年11月6日
〇〇家庭裁判所
家庭裁判所調查官 〇〇〇〇
事件の表示: 令和2年(家〇)〇〇〇〇,〇〇〇〇号
親権者変更 事件
当事者等の表示
申 立 人:〇〇〇〇(元妻の名前)
相 手 方:〇〇〇〇(私の名前)
未成年者:〇〇〇〇(次男の名前)(以下「二男」という。)
同:〇〇〇〇(長女の名前) (以下「長女」という。)
受命年月日:令和2年9月8日
調 査 事 項:当事者双方の主張整理,未成年者両名の意向調査,申立人の夫の意向調査
調査経過 年月日:調査対象,調査場所,調査方法等
2.9.29:申立人と当庁において面接
2.10.1:相手方と当庁において面接
2.10.9:申立人の夫と当庁において面接
2.10.22:二男と当庁において面接
2.10.22:長女と当庁において面接
当事者双方の主張
1 申立人の主張
二男と長女の親権者を相手方から申立人に変更し,二男の中学校卒業と長女の中学校1年修了を待って, 二人を引き取りたい。二男と長女は,申立人と暮らすことを望んでおり,その理由は次のとおりである。
二男は,おとなしい性格で, 相手方に言いたいことが言えないようである。
長女は,相手方が,週末に長男や二男と海に出掛けて, 一人で過ごすことが多く,寂しがっている。また, 生理が始まっているが,そうしたことを相手方には相談しづらくて, 困っているようである。
二男と長女は,相手方の交際相手がよく変わることを嫌がっている。また,食事にも不満があるようである。
2 相手方の主張
二男と長女は,相手方が育てた方がよいので, 親権者変更には応じられない。その理由は次のとおりである。
二男については, 環境が変わり慣れるのは大変である。また,大好きなサーフィンに連れて行ってやれなくなり, ストレスをため込まないか心配である。さらに,申立人の夫との関係について,これまではときどき遊びに行くだけなので,よくしてもらえたと思うが, 一緒に暮らすとうまくやっていけるのか心配である。
長女については,人見知りがあり, 転校先でうまくやれるか心配である。また,申立人の夫について, 相手方は離婚前に,女癖が悪い人であるという匿名の手紙を受け取ったことがあり,長女を一緒に生活させることには心配がある。
二男と長女を,申立人と相手方の離婚の原因になった申立人の夫と一緒に生活させることは,二人にとってどのような影響が出るのか心配である。
子の監護に関する陳述書について
当事者の生活状況, 経歴, 監護状況及び監護態勢等は,「子の監護に関する陳述書」のとおりである。以下, 補足する。
1 申立人作成の提出書面
(1) 8頁の2の(5) 「紛争に対する認識の程度」について
申立人は,離婚訴訟を担当してもらった弁護士から,15歳になると子どもの意思が尊重されると聞いていて, 二男が15歳になるのを待って,二男と長女に、このまま相手方との生活を続けるかどうか意向を確認して,両名が申立人との生活を希望したので,申立てをしたとしている。
2 相手方作成の提出書面
(1) 3頁の2「監護補助者」について
相手方の母は, 平成31年3月まで同居していた。ただし,正社員で働いており, 帰宅時間が午後7時で,相手方の方が帰宅が早いので,食事の準備は相手方がしていた。長女が小学校6年生になって, それまで相手方の部屋で一緒に寝ていたが,長女に自分の部屋を与えるため,相手方の母は,実家に戻った。相手方は, 二男らと一緒に, 週末は 2週間に1回程度の頻度で,実家に夕食を食べに行っている。相手方によれば, 相手方の母は, 本件申立てを知って,相手方宅に戻って同居してもよいと申出ているとのことである。
(2) 3頁から5頁の3 「子の状況」について
二男については, 「(4)心身の発育状況,健康状況」に,「親権者変更の申立てがあってから2度 (計5日間)学校を休んでいる。」とある。また, 長女については,「(5)現在の通学先における状況」に, 「今年度は精神的なことにより2日間欠席した。」とある。この点の経緯は, 相手方によれば, 次のとおりである。
ア 二男の1回目の欠席と長女の欠席
令和2年6月に調停期日通知書が届いて, 相手方は本件申立てを知った。
離婚訴訟を担当してもらった弁護士に相談をしたところ,二男及び長女と腹を割って話をしないといけない,意見を聴くようにと言われた。
6月23日に,相手方は,二男に「ママと住みたいのか。」と気持ちを確認したところ,二男は「ママと住みたい。」と言いにくそうに答えた。家庭教師の時間が迫っていたので,その程度で止めた。
6月24日午前11時頃,相手方は,学校から,二男が腹痛なので迎えにきてほしいと連絡を受けた。相手方は,二男の腹痛は精神的なもので, 前日のことが原因だと思い, 迎えに行き,帰宅してから,二男とともに泣きながら話をした。相手方は,「〇〇(次男の名前)もつらいけど,パパもつらいんだよ。」と伝えた。また,申立人と相手方が離婚をしたのは, 申立人に好きな人ができて,その男性と一緒になりたかったからだと説明した。二男は何も言わずに聞いていた。相手方が「パパとママとどちらがいいか。」と尋ねても,二男は何も答えなかった。相手方が「選べないか。」 と尋ねると,うなずいていた。
午後からは気分転換をさせるため,相手方と二男でサーフィンに出掛けた。
6月25日朝,二男が起きてこないため, 相手方は部屋まで様子を見に行き,学校に行けるか尋ねたが,返事がないため, 学校を休ませた。このとき,登校前の長女が二男のことを気にしていたことから, 相手方は, 長女にも事情を話し,「ママと住みたいか。」と尋ねたところ,長女は「うん。」と答えて,すぐに泣き出した。以前から, 時々, 長女は, 離婚をしたのは相手方が悪いからだと申立人から聞いていると言うことがあり,相手方は, その都度,否定していた。そこで, 相手方は, この機会に, 離婚は,申立人に好きな人ができて,その男性と一緒になりたかったからだと説明した。長女は何も言わずに聞いていた。その後は,何を聞いても泣いているだけであった。
相手方が「パパもママも選べないか。」と尋ねると, 長女は大きくうなずいていた。
このような状況であったため, 長女も学校を休ませて, 相手方も仕事を休んだ。
二男と長女に「今週は休んでいいよ。 」 と伝えていたため, 6月26日は両名とも元気そうであったが, 学校を休ませた。 6月26日夕方, 相手方が二男の部屋を覗いたところ, 二男が泣いており, 何を尋ねても答えなかった。
相手方が一緒に泣きながら, 「今まで一緒にやってきたじゃないか。突然いなくなったら寂しいよ。 」 と伝えると,二男はうなずいていた。家庭裁判所から届いていた陳述書 (令和2年7月3日受領)を渡して,「思ったとおり書けばよい。」 と伝えて,書き終えるのを見守った。
イ 二男の2回目の欠席
相手方は、9月1日に9月の面会交流の日程調整を申立人としていたところ、申立人から,「〇〇高校の体験入学に申し込んだので,9月12日にしてほしい。」とメッセージが届き,何も聞いていなかったので,「勝手なことをするな。」と返信した。
9月3日朝,登校前に二男が腹痛を訴え, 熱はないので, 相手方は精神的なものと思い,学校を休ませた。相手方は,仕事から帰宅後,二男を連れて温泉に行き,9月12日は伊豆でシュノーケリングをする予定なので,〇〇高校の体験入学には行けないことを伝えたところ,二男は「分かった。どうせ伊豆行くなら,泊りがけで行きたい。」と言っていた。温泉から帰宅後,二男が部屋で泣いており, 話し掛けても返事をしないので, そっとしておいた。
9月4日,相手方は, 二男に学校を休ませ, 自身も午後に仕事を休んで海に出掛けた。その車中で, 高校をどうしたいかと尋ねたが, 二男がはっきりと言わないため,相手方から, ①こちらの高校, ②ママの方の高校, ③どうしていいのか分からないという3つの選択肢を与えたところ,「ママの所」と答えたので,相手方も「分かったよ。 」 と答えた。
9月8日の調停期日で,9月19日の〇〇高校の体験入学を了解した。二男からは体験入学の感想は聞いていない。
なお,10月10日には〇〇高校(市内の高校です)の体験入学の申込をしている。また,10月17日には〇〇高校(市内の別の高校です)の体験入学の申込をしてあるが,二男は乗り気でない。
申立人の夫の調査結果
1 本件に対する意向
二男と長女の意向を尊重するつもりである。
申立人の夫は、申立人が本件を申し立てる前に弁護士に相談に行ったときにも同行しており,申立てを了解している。二男に対しては,申立人の夫から、申立人と一緒に暮らしたければ,受け入れることを伝えてある。二男の高校の進路を見く決めてやれるとよいと思っている。長女に対しては,申立人の夫からは何も、言っていないが、以前から申立人と暮らしたがっていると,申立人から聞いている。
2 引き取った場合の監護への協力について
申立人の夫は,〇〇をしており,勤務が不規則で,不在のことが多い。二男と長女は, 高校進学を控えており,高校生になると何かと費用が掛かると思うが,経済的な支援をするつもりである。また, 面会交流で申立人の夫宅に遊びにきたときに, 両名が食事の片付けをしないこともあるが,こうしたことは自分でできるようにしつけたいと思う。
3 勤務状況
約〇年前から現在の会社に勤務している。〇〇をしており,月1回程度九州に2泊3日で, 月2回程度〇〇地方に1泊2日で,その他の地域は日帰りでの勤務になる。夕食は自宅で取ることが多いが,自宅を出る時間や帰宅時間はばらばらである。日曜日と祝日が休みであるが,仕事が入ることもある。
これまで,面会交流で二男や長女が遊びにくる日は, 職場に休暇を申し入れて,申立人と共に迎えていた。
4 経済状況について
月収は手取で〇~〇万円である。自宅は約〇年前に購入し,住宅ローンが月〇万円程度で, 返済が〇年残っている。賞与払いはない。その他の負債はない。
5 その他
申立人の夫は,約〇年前に離婚しており, 成人している娘が一人いるが,養育費の支払はない。前妻が再婚しており, 娘との交流はない。
未成年者両名の意向
1 調査の手順
(1) 当事者双方への説明
調停期日において当事者双方から聴取する未成年者両名の状況からは、未成年者両名が当事者双方の間で板挟み状態になっていることがうかがわれ、当事者双方には,未成年者両名に気持ちを確認しようとすることを控えるように伝えていた。このため,未成年者両名の意向調査を実施するに当たり,当事者双方の調査時に,双方に対して,別紙1を交付して,未成年者両名に対する配慮を要する点を説明した。①未成年者両名には, 相手方を通じて調査官が準備する説明書面を渡してもらい,当事者双方から説明をしてもらう必要はないこと、②未成年者両名の調査後は, 調査官に話した内容を聴き出すようなことをしないこと,③調査報告書を通じて未成年者両名が話した内容を知っても,それを本人に確認したり,態度を変えたりしないことの3点を伝えて,当事者双方ともこれを守ることを約束した。
(2) 未成年者両名への説明
未成年者両名に対しては,別紙2及び別紙3を封筒に入れて相手方に渡し,相手方を通じて手渡してもらうように依頼した。
その上で,調査当日に, 未成年者両名に改めて, 別紙4を示しながら,①気持ちや考えを教えてもらいたが, 言いたくないことは無理に言わなくてもよいこと,②話してもらったことを調査官が書面にして裁判官に報告するとともに,当事者双方が読むことができるので, 当事者双方に知られたくないことがあれば,教えてほしいことを説明した。また, 本件については, 当事者双方が話し合って決めるか, 話合いで解決ができなければ裁判官が決めるので, 未成年者両名が責任を感じる必要はない旨を伝えた。さらに, 親権者の役割について,別紙5を示して説明した。 これらの説明を, 未成年者両名を同席にして行った後,一人ずつ面接を行った。
2 二男の意向
(1) 面接時の様子
ロが重く,質問に対しての返答にはかなり時間を要した。このため,1時間15分程度かかった。 面接の最後に, 話した内容で当事者双方に知られたくないことはないか確認したが, 特にないとのことであった。
(2) 陳述要旨
ア 調査官の面接については,相手方から,10月16日の夕食後に,相手方の部屋に長女とは別々に呼ばれて,10月22日に裁判所に行くことになっていると言われて,調査官の手紙が入った封筒を渡されて知った。そのとき相手方から,何も言わなくてもいいので話を聞いてほしいと言われて,「お父さんは,〇〇(次男の名前)と暮らしたいよ。 もし,お母さんの方に行ったら,男の人と二人きりになったときに,うまくやっていけるか分からないよ。これから,サーフィンに行けなくなっちゃうよ。」と言われて, 少し迷う気持ちはあった。それ以降は, 相手方とこの件について話していない。申立人とは,今週は電話で毎日話をしていたが, この件については,今日のこと(調査官との面接)を「頑張ってね。」と励まされた。
イ 現在,〇〇中学校3年生で, 既に引退したが,〇〇部に入っていた。長男が〇〇部だったことも影響している。学校は友達と遊べるので楽しい。一番好きなこと(又は物)は車で, 将来は〇〇になりたい。今は車を見て楽しんだり, ミニカー等を集めたりしている。次に好きなことはサーフィンで,小学校4年生から始めて,週末に相手方と出掛けたり,長男が車の免許を取ってからは,長男と二人で海に出掛けたりしている。
ウ 中学校を卒業したら, 申立人のもとで暮らしたい。申立人とは月2回だけしか会えず,寂しかった。毎週末会えるようになったとしても,申立人と離れて暮らすのは寂しい。申立人と暮らしたいという気持ちは小学生の頃からあった。申立人の夫とは,小学生の頃は公園で野球をして遊んでもらったり,飼っている犬を連れてドッグランに出掛けたりして,一緒に遊んでもらってきた。相手方が言うように,申立人の夫との生活に不安が全くないわけではないが,それでも申立人と一緒に生活をしたい。
エ 高校については, 市内の高校の方が, 知っている友達がいるという点でよいとは思うが, それでも申立人と暮らしたいので, 申立人の住む家から通える高校に通いたい。
オ これまでに腹痛で学校を休むことがあった。高校受験のこともあり,どこを受けることになるのか心配になることもある。また, 申立人と暮らしたいが,相手方から自分への思いを聞いて, 少し迷うときもあって, 悩ましかった。しかし,やはり,申立人と暮らしたいという気持ちは変わらないので,親権者を申立人にしてほしい。
カ 申立人と暮らすようになっても,相手方とは週末に都合が合うときに,会って話したり,一緒にサーフィンをしたりしたい。相手方のところで泊まりもしたい。頻度については,高校生になってみないと分からない。
キ 申立人の好きなところは,車が好きで,ミニカーを買いに連れて行ってくれたり、〇〇になりたいと言うと,専門学校を調べてくれたりするところである。直してほしいところはない。相手方の好きなところは,海によく連れて行ってくれたり,旅行にもたくさん連れて行ってくれたりしたところである。直してほしいところはない。
3 長女の意向
(1) 面接時の様子
やや緊張している様子はあったが, 質問に対してよく考えながら, 答えていた。面接時間は50分程度であった。面接の最後に, 話した内容で当事者双方に知られたくないことはないか確認したが,特にないとのことであった。
(2) 陳述要旨
ア 調査官の面接については, 相手方から, 10月16日のタ食後に, 相手方の部屋に二男とは別に長女だけが呼ばれて, 10月22日に裁判所に行くことになっていると言われて, 調査官の手紙が入った封筒を渡されて知った。
相手方から「転校してほしくない。」と言われた。申立人とは調査のことについて,改まって話していない。
イ 現在,〇〇中学校1年生で, 〇〇部に入っている。申立人が中学時代に〇〇部だったと開いて, 長女も入った。〇〇は難しいが楽しい。
勉強は苦手であるが, 友達と会えるので, 学校は楽しい。
ウ 長女としては, 申立人と一緒に暮らしたい。相手方との生活は, 週末に相手方が長男や二男とサーフィンに出掛けて,長女だけが一人で過ごすことが多い。相手方からLINEで昼食をカップラーメンで済ませておいてと連絡がくることもあり,食生活もよくない。相手方の母や従姉妹と過ごすこともあるが,一人で過ごすことの方が多く, 寂しかった。毎月1回週末に,申立人のところに泊まりに行っているが, とても楽しい。申立人であれば,もっと長女と一緒に過ごしてくれるので, 安心感がある。また, 生理が始まっているが,相手方には言いづらく, 申立人の方が相談しやすい。 (以下は,泣きながら話した。)
小学生の頃に,相手方に大阪や福岡に一緒に連れて行かれてたことがあるが,そうしたことが嫌であった。
エ 申立人と暮らすようになった場合の心配としては,名前を変えることになるのかという点である。名前を変えたくない気持ちがある(長女に対しては、申立人が親権者になることと,氏を変えることは別であることを説明した。)
オ 申立人の夫には,これまでいろいろな所に遊びに連れて行ってもらい。優しくしてもらった。一緒に暮らすことについて,特に不安はない。
カ 長女としては,中学校1年生の間は相手方と暮らし,2年生から申立人と暮らしたい。今の学校の友達と離れることになるが, LINEや電話で連絡を取り合えばよいと思っている。転校して環境が変わることについては, 覚悟をしている。
キ 申立人と暮らすようになるまでの間は, 申立人との交流が月1回だけというのは寂しい。面会交流を終えて帰宅すると,すぐに申立人と会いたくなる。
できれば,毎週末会いたい。今は, 週末は友達と遊んで過ごすことはあるが、申立人と会えるのであれば, 友達よりも申立人と過ごしたい。土曜日は, 〇〇部の練習があり,本当は面倒という気持ちがあるが,参加した方がよいとは思っているので, 練習を終えてから, 申立人と過ごせるとよい。
ク 中学校2年生になって, 申立人と暮らせるようになった場合には, 相手方に会いたくなると思う。転校後の生活がまだ分からないので, どれくらいの頻度ということまでは言えないが,会いたいときに会えるとよい。相手方のところに泊まるのではなく, 日帰りがよい。
ケ 申立人の好きなところは, 優しくて, 自分たちのことを一番に考えてくれるところである。直してほしいところはない。相手方の好きなところは,友達の親よりも厳しくなく, 優しいところである。海に行く日以外は, いろいろなところに連れて行ってくれた。直してほしいところは,休日に一人で出掛けることが多いところである。
調 査 官 の 意 見
1 本件は,非親権者の母から,二男及び長女の親権者の変更を求めて申し立てられたものである。二男が高校の志望校を決めなければならない時期にあることや、本件をめぐりニ男及び長女が当事者双方の間で板挟み状態になっていることから,早期に本件を解決することが必要と考えられた。また,二男は,既に15歳に達しており,長女も13歳という年齢であることから,その意思を把握して,尊重又は十分に考慮して解決する必要がある。よって,当事者双方から 監護態勢等についての陳述書を提出してもらい,その主張を整理するとともに、二男と長女の意向を調査した。併せて,申立人の夫の意向を調査し,申立人の夫の意向を調査し,申立人の監護態勢を確認した。
2 二男及び長女に対する調査の結果, 両名とも,申立人と暮らすことを希望していることが確認された。二男は,中学校を卒業するまでは相手方と暮らし,卒業後は、申立人のもとで生活しながら, 高校に通いたいと考えている。相手方が心配する申立人の夫との関係や環境の変化についても, 二男なりに考えた上での,意思の表明である。また, 長女も,中学校1年生が修了するまでは相手方と暮らし,その後,申立人と暮らしたいと考えている。長女も,転校や申立人の夫との生活といった環境が大きく変わることを承知で, 申立人との生活を望んでいる。
長女は,身体的な発達面から同性の申立人の方が相談しやすくなっていることや,相手方との生活で寂しさや物足りなさを感じているようでもあった。
3 申立人の監護態勢については,申立人の夫も,二男と長女を引き取った場合には協力する旨の意向を示しており,経済的な面を含めて,特段問題は認められない。また, 二男及び長女は, 申立人の夫と, 4年以上にわたり, 申立人との宿泊を伴う面会交流の際に, 一緒に過ごしてきたもので, 慣れ親しんでいる。ただし,面会交流と同居する場合では, 接する時間も異なり, 同居して良好な関係が保てるのか,相手方が心配するのは当然といえ, この点については, 申立人には十分な配慮が求められる。
4 以上,二男及び長女の意思並びに申立人の監護態勢を勘案すると, 両名について親権者を相手方から申立人に変更することが適当と考える。
なお,親権者を変更しても, 令和3年3月までは, 二男及び長女は相手方のもとでの生活を送ることになる。この点, 長女は, 現在の申立人との面会交流について物足りなさを強く感じており,毎週末の宿泊を伴う面会交流を望んでいることから,配慮を要する。一方,令和3年4月以降については、二男及び長女は,相手方との面会交流を望んでいる。高校進学や転校後の生活が見通せないため,現段階では両名とも頻度までは分からないとしながら,二男は宿泊を伴う面会交流を,長女は日帰りでの面会交流を希望した。
5 最後に、二男及び長女は,当事者双方からの愛情を感じるとともに,板挟み状態になっており, 特に二男には身体症状が出ていることから,以下について付言する。二男及び長女の心理的負担を軽減させるためには,来春以降の生活の目通しを、当事者双方からきちんと示してやることが必要である。その上で,二男及び長女が相手方のもとで気兼ねなく生活できるように配慮するとともに,来春には相手方が二男及び長女を快く申立人のもとに送り出してやることが,良好な父子関係の維持につながるものと考える。そして, 当事者双方は,面会交流について長年にわたり協力をしてきた実績があり,今後も引き続き協力して,良好な父子関係の維持に配慮していくことは期待できる。
読みながら途中から胸が張り裂けそうな思いでした。
駐輪場で泣き崩れる訳にもいかず、一旦家に帰りました。
時間的に子供達はまだ学校から帰って来ません。
冷静になってもう一度、一読しました。
見ればみるほど辛い内容です。
長女の「向こうに住むようになった場合の私との面会交流は泊りではなく日帰りを希望する」と言う言葉は特に胸に刺さりました。
居ても立っても居られなくなり、親権変更の申立てが来た時に相談した弁護士事務所に電話をしました。
今すぐこの調査報告書を読んでもらいどうしたら良いのか相談に行きたかったですが、弁護士さんは不在でした。
なので、休み明けの月曜日の私の仕事終わりの時間に予約を取り、物凄くモヤモヤとした土日を過ごすことになりました。
少し経ってから子供達が学校から帰宅しましたが、とても辛いです。
この日は食材配達の「ヨシケイ」を頼んでいなかったので、子供達と外食をしました。
https://www.singlesurf-riku.com/201702-challenge-cooking/
私は普段通りに振る舞っていましたが、もう放心状態でした。
家に戻ってからもひとりで居るのが辛く、実家に行き母親と姉に調査報告書を読んでもらい色々と話をしました。
子供達とは何だか見えない壁が出来てしまった感じです。
しかもこの週末の土曜日,日曜日は元妻との面会交流日です。
元妻は調査報告書を既に読んだのかは不明です。
しかし、この土日は子供達と過ごし、きっと調査官に何を話したか子供達に聞いているので、頭の中はお花畑だと思います。
夜、お付き合いしている「かなさん」にも調査報告書の結果をお伝えしました。
詳細な内容まではお伝えしていないので「調査報告書だけではまだ分からないでしょ?」「諦めたらダメだよ!」と励ましてもらいましたが、この調査報告書の内容では厳しいと思います。