私はBCM(ビーチコーミング)をかれこれ20年以上は利用し続けております。
私がサーフィンを始めた頃は波情報サイトというものが存在していたか分かりませんが、スマホやパソコンも持っていないので波情報はNTTの電話サービス「ダイヤルQ2」を利用して波情報を確認していたこともありました。
懐かしいです。
今の時代、スマホでアプリやWEBサイトから波情報を確認出来ることは当たり前となっています。
私もBCMには大変お世話になっております。
週末サーファーの私ですが、休みの日に海に行く時は波情報を確認してから海へ行きます。
海までは片道車で1時間掛かりますから、海について波が無いとかショック過ぎますからね。
ショートボードの私は波がヒザくらいしかない場合は海に向かう気が起きません。
小波でもサーフィンを楽しむことが出来ることを期待して1年くらい前にミッドレングスを購入してみましたが、体積の大きすぎる物を買ってしまい「小波でも楽しむ」ことに上手く適応出来ませんでした。
もっと体積の少ない「ショートボードの延長」的なミッドレングスをまた購入したいと思っているところです。
やっぱりショーボードが楽しいです。
話は逸れましたが、波情報でヒザ波しかない場合は海に行く気が起きませんが、セットでもコシサイズあれば迷わず海に向かいます。
潮の満ち引きや、風なども波にかなり影響しますが、そもそもサイズがなければサーフィンが出来ません。
週末サーファーの人なら共感してくれると思いますが、海に行ける日、時間は限られていますので潮の良い時間に合わせて海へ行くなどの調整をして海へ行く余裕はないので、私はまずサイズです。
波情報は数時間おきの更新となるためリアルタイムで波のサイズが分かる訳ではありません。
BCMのサービスの中にライブカメラもあり、リアルタイムで海の状況が分かりますがイマイチ波のサイズ感も分かりにくいです。
今回リアルタイムで波浪情報が分かる「ナウファスのデータ」と「BCMから発信される波サイズ」との関連性を比較検証してみました。
- リアルタイムで波サイズがだいたいどのくらいかあるのか知りたい人
- 有料波情報を利用しなくても波のサイズがだいたいどのくらいか知りたい人
に参考になるかと思います。
ナウファスとは
まずナウファストとは何か?
ナウファス(NOWPHAS)とは全国港湾海洋波浪情報網(Nationwide Ocean Wave information network for Ports and HArbourS) の略称。日本沿岸の波の情報を各地に設置された観測機器からリアルタイムで情報を収集し、国土交通省、内閣府、港湾空港技術研究所が協力してインターネットなどに波浪情報として開示するとともに、日本沿岸の波浪観測データを蓄積する機関。
引用:ウィキペディア
国が管理している情報で、機械的に数値を収集するので信憑性を疑う余地のない確実な情報となります。
私は波高、周期の値を参考にしています。
原理やメカニズム等の詳しいことは分かりませんがイメージにすると下図のようになります。
波のサイズに関して今まで何となくナウファスの数値を参考にしてきましたが、今回どのくらいの数値の時ならばサーフィンを楽しめるのか自分の中で答えを出したいと思います。
検証内容
①検証サーフポイントとナウファス観測地点
私が今まで利用してきたナウファスデータは「御前崎港」です。
「御前崎」、「静波」でもサーフィンをよくするので今まで参考にしていました。
「御前崎沖」もナウファスデータがあるので、今回「御前崎港」と「御前崎沖」どちらのデータを参考にすべきかを検証してみました。
メジャーポイント「静波」の波サイズについても「御前崎港」と「御前崎沖」のナウファスデータとの関連性を検証しました。
私が住んでいる東海地方でサーフィンの参考となりそうなナウファスデータが確認出来る場所はこの「御前崎港」と「御前崎沖」と他に「下田港」くらいしかありません。
伊豆もサーフィンへ行くことがあるので「下田港」のナウファスデータで「白浜」と「多々戸浜」の波サイズの関連性についても検証しました。
サーフィン人口の多い湘南、千葉の地点でも検証したかったですがナウファス観測地点が無いのでそれは出来なかったです。
その代わりに湘南の「鵠沼」と下田港のナウファスデータの関連も検証しました。
まとめますと
サーフポイント | ナウファス観測地点 | 検証内容 | |
御前崎 | ・御前崎港 ・御前崎沖 |
どちらのデータが参考になるか? | |
静波 |
・御前崎港 ・御前崎沖 |
・場所が離れているが参考になるか? ・どちらのデータが参考になるか? |
|
白浜 | 下田港 | 参考になるか? | |
多々戸浜 | 下田港 | 参考になるか? | |
鵠沼 | 下田港 | 場所が離れているが参考になるか? |
②ナウファスのどの数値が参考になるか?
ナウファスから得られる情報に「波高」と「周期」があります。
どの値が波のサイズとの関連性があるか検証してみました。
波高が高くても周期が低いと波が小さい時があります。
逆に波高が小さくても周期が大きいと波が有る時があります。
今回の波サイズとの関連性を検証してみた内容は
- 波高
- 周期
- 波高 + 周期
- 波高 × 周期
検証結果
データについて
作成した静波の表データを一部貼り付けてみました。
下の画像をクリックしていただければPDFが開きますので拡大して数値は読めます。
- ※1、2023年3月24日頃から2023年5月8日までの内容を検証(一部漏れあり)。
- ※2、波のサイズはBCMから発信される波サイズのセットのサイズ。
- ※3、波サイズはフラット=0、スネ=1、ヒザ=2、モモ=3、コシ=4、ハラ=5、ムネ=6、カタ=7、頭=8、頭オーバー以上=9と設定。
- ※4、オンショアandサイドの強風時は波がぐちゃぐちゃで波サイズが参考にならないかもしれないため、サイド・サイドオン・オンショアの「強」以上は検証から除外。
- 波情報発表時刻と、ナウファス数値がジャストの時間でなければナウファスは前後のどちらかの数値を使用。
御前崎メイン
ナウファス観測地点:御前崎港の検証結果
御前崎港波高と御前崎メイン波サイズ↓
(画像をクリックしていただければPDFが開きますので拡大してみれます。以下同様)
御前崎港周期と御前崎メイン波サイズ↓
御前崎港波高+周期と御前崎メイン波サイズ↓
御前崎港波高×周期と御前崎メイン波サイズ↓
自分の中での結論
御前崎港のナウファス数値と御前崎メインの波サイズとの関連性は薄い。
ナウファス観測地点:御前崎沖の検証結果
御前崎沖波高と御前崎メイン波サイズ↓
御前崎沖周期と御前崎メイン波サイズ↓
御前崎沖波高+周期と御前崎メイン波サイズ↓
御前崎沖波高×周期と御前崎メイン波サイズ↓
自分の中での結論
御前崎沖のナウファス数値と御前崎メインの波サイズとの関連性は薄い。
静波
ナウファス観測地点:御前崎港の検証結果
御前崎港波高と静波 波サイズ↓
御前崎港周期と静波 波サイズ↓
御前崎港波高+周期と静波 波サイズ↓
御前崎港波高×周期と静波 波サイズ↓
自分の中での結論
御前崎港ナウファスデータの「波高」と「波高×周期」が静波の波サイズとの関連性が高いが「波高×周期」がより波長が近い。
ナウファス観測地点:御前崎沖の検証結果
御前崎沖波高と静波 波サイズ↓
御前崎沖周期と静波 波サイズ↓
御前崎沖波高+周期と静波 波サイズ↓
御前崎沖波高×周期と静波 波サイズ↓
自分の中での結論
御前崎港と同様に御前崎沖ナウファスデータの「波高」と「波高×周期」が静波の波サイズとの関連性が確認出来るが、御前崎港の方が波長が近い。
白浜
ナウファス観測地点:下田港の検証結果
下田港波高と白浜波サイズ↓
下田港周期と白浜波サイズ↓
下田港波高+周期と白浜波サイズ↓
下田港波高×周期と白浜波サイズ↓
自分の中での結論
下田港のナウファス数値と白浜の波サイズとの関連性は薄い
多々戸浜
ナウファス観測地点:下田港の検証結果
下田港波高と多々戸浜波サイズ↓
下田港周期と多々戸浜波サイズ↓
下田港波高+周期と多々戸浜波サイズ↓
下田港波高×周期と多々戸浜波サイズ↓
自分の中での結論
下田港ナウファス数値と多々戸浜の波サイズとの関連性は高い。
「波高×周期」よりも「波高」の数値のみがそのまま波サイズに影響している。
鵠沼
ナウファス観測地点:下田港の検証結果
下田港波高と鵠沼波サイズ↓
下田港周期と鵠沼波サイズ↓
下田港波高+周期と鵠沼波サイズ↓
下田港波高×周期と鵠沼波サイズ↓
自分の中での結論
意外にも離れた鵠沼でも下田港のナウファス数値と波サイズとの関連性は確認出来た。
「波高」と「波高×周期」が波サイズとの関連性が高いが「波高×周期」がより波長が近い。
まとめ
ナウファス数値を利用し波サイズを把握するには
- 静波の波サイズは御前崎港ナウファスのデータを参考に出来る。
- 多々戸浜の波サイズは下田港ナウファスのデータを参考に出来る。
- 鵠沼の波サイズも下田港ナウファスのデータを参考に出来る。
今回少し長くなってしまったので、次回上記3ポイントにて具体的に「サーフィン出来るコシサイズくらいの時の数値」を導き出したいと思います。